トレカのセンタリング(印刷の中心と断裁のズレ)をスマホで測り、PSA・BGS・CGC・SGC・TAG・ACE・ARSの基準で同時に判定するツールのガイドです。
センタリングを0.01mm単位で測り、7社の鑑定基準で同時に判定。
PSA鑑定前の選別を、もっと確実に。
どの測り方でも、結果画面で角・エッジの白欠けと表面を確認できます(表面の傷の候補は型モードのみ)。枠線のはっきりした普通のカードは型なしモードで十分です。フルアート、枠が絵柄に溶け込むカード、デザインが左右非対称のカードは、型モードでないと正しく測れません。
型にするPSA10は、2025年以降に鑑定されたものを選んでください。PSAは2025年初めに表のPSA10基準を「55/45〜60/40」から「55/45」に厳しくしました。それ以前のPSA10には60/40まで偏ったものが含まれます。PSAの証明書検索ページでは、2022年12月以降に受け付けた鑑定品の高解像度スキャンを見られます。
精度を確認したいときは、同じカードを置き直して3回以上撮ってください。「同じカードの繰り返し計測」に平均と、ばらつきがmm単位で出ます。±0.05mm以内なら撮影条件は十分です。
外周から0.2〜0.6mmの帯を、少し内側(0.8〜1.8mm)の色と比べ、白っぽく抜けた画素に印を付けます。角ごと、辺は4mmごとに調べ、ホロの光で白く見える分は内側の帯で同じ判定をして差し引きます。角の丸みは写真から自動で測ります。
白い机の上では、白欠けと背景の区別がつかないため判定しません。黒い布など暗い無地の上で撮ってください。照明がエッジに反射した部分にも反応するので、印は「要確認」の目安です。
型と実物を重ねたうえで、局所的なズレを細かく補正し、型にない細い直線状の明暗を「傷の候補」として表示します。人工的に付けた傷で動作を確認していますが、印刷の文字の部分では誤って反応することがあります。候補の場所を拡大して、目で確かめてください。
どれも画像処理で作った見え方で、実際の斜光や紫外線で撮影したものではありません。本物の斜光で確かめる場合は、スマホのライトを横から当てて撮り直してください。
測ったカードは自動で残ります。同じカード名の表と裏は1行にまとまり、両面を合わせた判定が出ます。「良い順」に並べれば、どのカードから鑑定に出すかがすぐ分かります。
生で売った手取り、PSA10とPSA9の手取り、プラン、送料を入れると、鑑定した場合の期待値、生で売る場合との差、損益分岐となるPSA10の確率を出します。直近の計測でセンタリングがPSA10の基準外なら、確率は0%に固定されます。PSA10の価値がプランの申告上限を超える場合は警告します。
鑑定に出したカードの到着日と納期(営業日)から、土日と日本の祝日を除いて返却予定日と残り日数を出します。PSAは納期を保証していないため目安です。
「記録」タブの「写真をまとめて取り込む」で、複数の写真を一度に選べます。撮影タブで選んでいる型(または型なし)で1枚ずつ測り、記録に追加します。ファイル名がカード名になり、最後が「_表」「_裏」(または _front / _back)なら表裏をまとめて判定します。
右上の「EN」で画面を英語に切り替えられます。端末の言語が日本語以外なら、最初から英語で開きます。
データはこの端末のブラウザ内だけにあります。機種変更の前に「データをコピー」で文字として保存し、新しい端末で「復元する」に貼り付けます。
四辺それぞれを60か所ずつ調べ、背景からカードに変わる位置を1画素より細かく求めて直線を当てはめます。影はなだらか、断裁は急峻という違いを使い、影を外周と間違えないようにしています。
カードの四辺は本来まっすぐです。写真の辺がわずかに曲がっていれば、辺が最もまっすぐになる歪み量を逆算して画像を補正します。合成的に歪ませた写真では、補正なしで最大0.52mmあった誤差が0.04mm以内に戻りました。
四隅から射影変換でカードを真正面・実寸に直し、型と実物の特徴点を数千点照合します。印刷全体が型に対してどれだけずれているかを、mm単位で求めます。枠線ではなく絵柄全体で合わせるので、フルアートでも測れます。
平らなカードなら、重ね合わせた後のズレは場所によって偏りません。9つの区画のどこかだけズレが大きければ、その場所が浮いていると判断します。
複数の型の印刷位置の差を測って平均します。基準を超える型は、最も外れたものから1枚ずつ除外します。わざと0.6mmずらした型だけが除外され、残りは正しく残ることを確認しています。
数字は「悪い側の割合」の上限です。例えば55は55/45以内を意味します。このツールは、左右・上下のうち悪い方の軸で判定します。
| 会社 | グレード | 表 | 裏 | 出典・注記 |
|---|---|---|---|---|
| PSA | 10 | 55 | 75 | 公式。2025年初めに表を60から55へ変更 |
| 9 | 60 | 90 | 8は65/90、7は70/90 | |
| BGS | Pristine 10 | 50 | 55 | 裏は50〜60の諸説。公式ページ閲覧不可のため二次情報 |
| 9.5 | 55 | 60 | 二次情報で一致 | |
| 9 | 55 | 65 | 表55と60、裏65と70の2説。厳しい方を採用 | |
| CGC | Pristine 10 | 50 | 55 | 公式はPristineも「約55/45」。50/50は二次情報 |
| Gem Mint 10 | 55 | 75 | 表は公式、裏は二次情報 | |
| 9 | 60 | 90 | 公式 | |
| SGC | Pristine 10 | 50 | 50 | 公式ページ閲覧不可。裏は表と同じとして判定 |
| Gem Mint 10 | 55 | 55 | 裏は55と60の2説 | |
| TAG | Pristine 10 | 51 | 52 | 公式。裏はトレカの値(スポーツは54.5) |
| 10 | 55 | 65 | 公式(スポーツの裏は70) | |
| 9 | 60 | 75 | 公式(スポーツの裏は90) | |
| ACE | 10 | 60 | 70 | 二次情報のみ。出し先の推奨には使いません |
| ARS | — | 対象外 | 対象外 | 公式:印刷ズレ(センタリング等)は減点対象外 |
TAGはトレカとスポーツで裏面の基準が違います。ツールの「設定」で切り替えられます。
比率の基準は、余白の幅によってミリ数が変わります。左右の余白の合計をSとすると、許される左右の差は次のとおりです。
| 片側の余白(左右同じとき) | 表55/45 左右の差 | 表60/40 左右の差 | 裏75/25 左右の差 |
|---|---|---|---|
| 2.0mm(遊戯王の枠など) | 0.4mm | 0.8mm | 2.0mm |
| 2.5mm(ワンピース・枠ありポケカなど) | 0.5mm | 1.0mm | 2.5mm |
| 3.0mm | 0.6mm | 1.2mm | 3.0mm |
| 3.5mm(ポケカ裏・MTG裏など) | 0.7mm | 1.4mm | 3.5mm |
例:片側2.5mmのカードなら、左2.75mm・右2.25mmでぎりぎり55/45です。印刷が中央から0.25mmずれただけで、表面のPSA10の上限に届きます。上下も同じ計算です。余白の幅は、実写で測ったおおよその値です(カードの種類や印刷ロットで変わります)。
0.25mmは髪の毛3本分ほどで、定規や目視では見分けられません。このアプリの精度(95%の計測で±0.11mm)は、この境目を見分けるために必要な水準です。
正解のズレ量が分かっている写真を40枚合成し、アプリと同じ処理で測った誤差です。実物カードの写真(ホロ・ピンぼけを含む)をもとに、印刷位置を最大±0.6mmずらしてから、次の条件をランダムに加えています。
| 測り方 | 誤差の中央値 | 95%の計測が収まる範囲 | 最大 | センタリング比に換算(95%) |
|---|---|---|---|---|
| 型モード | 0.05mm | ±0.11mm | 0.16mm | ±2.2ポイント |
| 型なしモード | 0.05mm | ±0.11mm | 0.12mm | ±2.2ポイント |
誤差は左右・上下の悪い方の値。換算は余白2.5mmのカードの場合(例:55/45の判定なら、53/47〜57/43の幅で揺れ得るという意味)。
このベンチマークで見つかった問題は、公開前に直しました。
同じカード(E-58)をスマホで3回撮り直し、公式画像を型にして測りました。うち1枚は、離れた位置からのピンぼけ写真です。
| 撮影 | 左 : 右 | 上 : 下 | 横ズレ | 縦ズレ | ピント |
|---|---|---|---|---|---|
| 1枚目(正面) | 51.6 : 48.4 | 48.8 : 51.2 | +0.09mm | −0.13mm | 良好 |
| 2枚目(やや斜め) | 50.8 : 49.2 | 50.4 : 49.6 | +0.04mm | +0.05mm | 良好 |
| 3枚目(ピンぼけ・遠い) | 51.4 : 48.6 | 48.5 : 51.5 | +0.08mm | −0.17mm | 甘い(警告を表示) |
3回の幅は、横0.04mm・縦0.21mmでした。3枚とも、PSA10の目安(55/45以内)に余裕を持って収まっています。
3枚目は修正前、カードの下の辺を名前欄の線と取り違え、縦に2.96mmずれた誤った結果を出していました。現在は、カードの縦横比が合わない場合に辺を探し直す処理と、ピンぼけの警告を入れてあります。
ポケカと遊戯王の表裏を、白い紙・黒い布の上で、平置き・斜め・横向き・スリーブ入りなどの条件で撮った28枚(重複を除く)で確かめました。同じカードを撮り直した写真同士は、本当のズレが同じなので、測った差はそのまま誤差です。
| 撮り方 | 同じカード同士の差 | アプリの扱い |
|---|---|---|
| 黒い布に平置き・ほぼ真上(遊戯王 2枚) | 横0.01mm・縦0.01mm | そのまま判定 |
| やや斜め(手前と奥の辺の差20%・反射あり) | 縦0.43mm | 「斜めすぎ」警告・判定は参考扱い |
| 強く斜め(辺の差39%) | 横0.51mm | 同上 |
| カードの一部が写真からはみ出し | 測定不可 | 「はみ出し」警告 |
| スリーブの縁を外周と取り違え | 縦横比が規格と+6.6% | 縦横比の不一致で警告 |
この検証で見つけて直したこと:
分かったこと:精度を決めるのは解析より撮り方です。真上から平らに撮れば0.01〜0.05mmで揃いますが、斜めから撮ると0.5mm以上ずれます。手前と奥の辺の長さが10%以上違うと注意、15%以上違うと警告を出します。スリーブは外し、影が出ないように照明の真下を避けてください。
ワンピースの表裏4枚と、MTGの裏面3枚・ボーダーレス3枚・アートカード表裏を、白い紙・黒い布の上で撮りました。12枚すべてで外周を正しく検出し、縦横比は規格と±3.4%以内でした。
| カード | 型なしモード | 型モード |
|---|---|---|
| ワンピース 表(白枠・金枠)・裏 | 4枚とも4辺の枠線を検出 | 裏2枚の差 横0.03mm・縦0.16mm(別のカード同士) |
| MTG 裏(スリーブなし) | 4辺を検出(2.8 / 2.8 / 3.5 / 4.3mm) | 裏の型として使用 |
| MTG 裏(スリーブ入り 2枚) | 1枚は下の辺の枠線を誤検出 | 型との差 0.16 / 0.24mm、0.67 / 0.26mm(別のカード同士) |
| MTG ボーダーレス・アートカード | 枠がないので測れない(警告) | キングピン:ショップ画像を型にして横0.06mm・縦0.09mm |
ショップや公式サイトの画像は、断裁線の外側の塗り足しを含むことがあります(キングピンでは約2%大きく写っていました)。型モードは絵柄同士を重ねて比べるので、この差は結果に影響しません。ただし型の外周の自動検出は、画像の周りの白い枠(ポップアップなど)を拾わないよう、角が丸いかどうかでカード本体を選んでいます。
型なしモードの点線は、辺を3か所に分けて測り、2か所以上で位置が0.5mm以内に揃わないときは「枠線がはっきりしない」と表示します。ボーダーレス・フルアートだけでなく、ポケカexのように絵柄が枠にかかるカードでも出ます。その場合は型モードを使ってください。裏面はゲームごとに1回型を登録すれば、全カードに使えます。
PSA10のピカチュウex SAR(ケース入り)の表1枚・裏2枚と、生カード4枚で確かめました。
| 確認したこと | 結果 |
|---|---|
| ケース越しにカード本体を見つけられるか | 3枚とも、ケースや中袋ではなくカードの外周を検出 |
| 同じケースの裏面を2回撮った差 | 縦0.00mm・横0.79mm |
| PSA10の表(フルアート)を型なしで測る | 枠がないので「枠線がはっきりしない」と表示(以前は外周のぼけを枠と取り違え、PSA10なのに69/31と出していた) |
横0.79mmの差は、1枚目のカード右側に照明が強く映り込み、外周の位置が1mm以上内側にずれたためです。ケースの外側の反射はカードの縁を隠すので、ケース入りの画像を型にするときは、縁に照明が映り込んでいない画像を選んでください。ケース越しでは、カードのすぐ外側に中袋とケースの縁が並ぶので、外周はカードの縁の色から外へ向かって探すようにしています。
対策として加えたこと:各辺を61か所で調べ、外周がはっきり見えた箇所の数を数えます。40か所未満なら「辺が不確か」、30か所未満なら結果を信頼できないと表示します。これまでの実写52枚に当てはめると、縁に照明が映ったPSA10の1枚目と、型との差が0.6mm以上出ていた写真2枚(MTG裏・ポケカ裏)が正しく「信頼できない」になりました。きれいに撮れた写真で誤って警告が出たのは1枚もありませんでした。
型モードでは、型の絵柄に写真の絵柄を重ねたうえで、写真のカードの外周を型の物差し(mm)で測り直します。正しく撮れた写真なら、カードは規格どおり63.00×88.00mm(誤差±0.03mm)になります。ずれていれば外周のどこかを取り違えています。
補正の誤判定を防ぐため、証拠がはっきりしない場合(色の差が小さい、カードの内側に外周を取り違えた、寸法差が2.5mmを超える)は補正せず、警告だけを出します。合成写真40枚の精度は変わっていません。
上の表の数字は合成写真と少数の実写での結果です。より多くのカードでの誤差と、実際の鑑定結果との一致率は、1200dpiのスキャンを正解として検証してから公表します。判定はセンタリングについての目安で、鑑定会社の結果を保証するものではありません。PSA10の約9%は公表基準を超えていたという調査もあります。
型、計測記録、提出管理、設定は、この端末のブラウザ内だけに保存されます。写真・型・計測結果がサーバーに送られることはありません(公開版はページを開いた回数だけを、個人が分からない形で数えています。Cookieは使いません)。ブラウザのデータを消すと消えるため、「ツール → 設定とバックアップ」から定期的にコピーしてください。