結論:PSA10 の境目(片側2.5mmで中央から0.25mm)は、定規・センタリングツール(0.5mm目盛)では分解能が足りません。画像に手で線を引く計算機は、線の置き方と撮影の傾きで±0.3mm以上ぶれます。カメラで外周と枠を自動検出し、傾きとレンズの歪みを計算で補正する方法だけが、±0.1mm台で境目を見分けられます。
センタリングカメラは40枚の検証写真で95%が±0.11mm以内。撮るだけで4辺の余白をmmで表示し、7社の基準で判定します。
アプリで測る
4つの測り方を比べる
| 方法 | 分解能・精度 | 手間 | 向いている用途 |
| 目視 | ±1mm程度 | 0秒 | 明らかなズレの除外 |
| 定規・センタリングツール(透明シート) | 0.5mm目盛(境目の0.25mmは読めない) | 1枚1〜2分 | 60/40 と 55/45 の大まかな区別 |
| 画像に線を引く計算機(サイト・アプリ) | 線の置き方と傾きで ±0.3mm 以上 | 1枚2〜3分 | 出品画像の目安 |
| カメラで自動検出+傾き補正(センタリングカメラ) | 95%が ±0.11mm 以内 | 1枚10秒(自動撮影) | PSA10 の境目の判定、表裏まとめて |
なぜ定規では足りないのか
比率 55/45 は、左右の余白の合計 S に対して差 S×0.1 までという意味です。片側2.5mm(S=5mm)なら差 0.5mm、中央からのズレは 0.25mm。0.5mm目盛の定規では「2.5 か 3.0 か」しか読めず、2.75mm と 2.25mm の違い(これがちょうど 55/45)を区別できません。
手で線を引く方式の誤差
- 傾き:真上から5°ずれるだけで、上下の余白は見かけ上 1〜2% 変わります。片側2.5mmなら 0.05mm 程度ですが、15°なら 0.3mm 近くになります。
- 線の置き方:枠線の「外側」か「中心」かで 0.1〜0.2mm 変わります。人によって違うので、同じカードを測っても結果が一致しません。
- レンズの歪み:スマホの広角レンズは画面の端で直線が曲がります。端に置いたカードは片側だけ広く写ります。
自動検出方式でやっていること
- カードの外周(裁断面)を4辺とも直線として検出し、台形に写った傾きを計算で正面に戻す
- レンズの歪みを端末ごとに推定して補正(数枚撮ると自動で校正)
- 印刷の枠線を4辺で検出し、外周との距離をmmで出す(影・反射・ピンぼけは注意表示)
- 枠線のないカードは、基準画像(型)と絵柄を重ねて印刷全体のズレを測る
- 同じカードを3回撮ると中央値と範囲を出し、境目は「判定保留」にして撮り直しを促す
検証:正解のズレが分かっている40枚(傾き・ピンぼけ・反射・白黒の背景を含む)で、95%の計測が±0.11mm以内。詳しくは使い方と精度。
測り方を選ぶ目安
- 出品前にざっと分けたい → 目視か定規で十分
- PSA に出すか迷っている → 自動検出で表裏を測り、境目なら3回
- 裏面やボーダーレスを測りたい → 枠線がないので、型と重ねる方式が必要
よくある質問
- センタリングは定規で測れますか?
- 大まかには測れますが、PSA10の境目(中央から0.25mm)は0.5mm目盛では読めません。境目の判定にはカメラの自動検出が必要です。
- センタリングツール(透明シート)の精度は?
- 0.5mm目盛が一般的で、55/45と60/40の区別はできますが、54と56の区別は難しいです。
- 写真に線を引くアプリは正確ですか?
- 線の置き方・撮影の傾き・レンズの歪みで±0.3mm以上ぶれます。出品画像の目安には使えますが、鑑定の判断には不足します。
- センタリングカメラの精度は?
- 正解の分かる40枚で95%が±0.11mm以内です。撮り方(真上・平置き・スリーブなし)で変わるので、注意表示が出たら撮り直してください。