結論:PSA はセンタリング・角・エッジ・表面の4点で見ます。鑑定料を無駄にしないコツは、順番を守ること。まずセンタリングを数値で落とし(表 55/45・裏 75/25)、残ったカードだけ4隅と表面を拡大して見る。この順番なら、10にならないカードの大半を撮影1回で除外できます。
アプリの結果画面には、センタリングの数値、4隅の拡大、斜光ビュー、7社の判定、損益計算がひとつにまとまっています。
アプリで測る
出す前のセルフチェック(5ステップ)
- センタリングを数値で確認 アプリで表・裏を撮り、表 55/45・裏 75/25 以内かを確認。境目(54〜56)なら3回撮って中央値で判断。
- 4隅を拡大して白欠けを見る 結果画面の「角・エッジ・表面」で4隅を6mm角に拡大。白い点が1つでもあれば10は厳しい。
- エッジの白欠け・ささくれ 裁断面のギザつき、縁の白い線。黒枠・濃色枠ほど目立つ。
- 表面のキズ・ホロ傷・凹み 斜光で撮った写真で線状の反射を探す。アプリの「斜光」ビューで強調表示。
- 出すかどうかを損益で決める 10が付く確率 × 10の相場 + 9の確率 × 9の相場 − 鑑定料 が、生(未鑑定)の相場を上回るかで判断。アプリの損益計算に入力。
センタリングで落ちる個体の見分け方
片側2.5mmのカード(ポケカの枠あり・ワンピース)は、印刷が中央から0.25mmずれた時点で 55/45 に届きます。定規で分かる差ではありません。
| 片側の余白(左右が同じとき) | 表 55/45(PSA10) 許される左右の差 | 中央からのズレ | 表 60/40(PSA9) | 裏 75/25(PSA10) |
| 2.0mm(遊戯王の枠など) | 0.4mm | 0.2mm | 0.8mm | 2.0mm |
| 2.5mm(ワンピース・枠ありポケカ・デュエマ など) | 0.5mm | 0.25mm | 1.0mm | 2.5mm |
| 3.0mm(MTGの黒枠 など) | 0.6mm | 0.3mm | 1.2mm | 3.0mm |
| 3.5mm(ポケカ裏・MTG裏 など) | 0.7mm | 0.35mm | 1.4mm | 3.5mm |
余白の幅は実写で測ったおおよその値です(カードの種類・印刷ロットで変わります)。計算式:左右の余白の合計を S とすると、55/45 で許される差は S×0.1、60/40 は S×0.2、75/25 は S×0.5。
数値が 54〜56 の境目なら、同じ条件で3回撮って中央値を取ってください。アプリは同じカードの今日の計測を自動でまとめ、範囲(例:左右 53.6〜55.2、中央値 54.4)を表示します。
角・エッジ・表面の見方
- 角:白欠けは「点」でも減点。4隅を6mm角で拡大して見ます。丸みが左右で違う個体は裁断不良。
- エッジ:裏面の縁の白い線(黒枠・茶枠で目立つ)。スリーブの出し入れで付きます。
- 表面:ホロ傷、線キズ、凹み、インクの乗り不良。真上の照明では見えず、斜めの光で浮き出ます。
- 印刷線・インクの点:製造時の汚れ。センタリングとは別に表面の減点になります。
10 を狙うか、9 でも出すか
判断は期待値で決めます。例:10 の相場 14万円、9 の相場 3万円、生 2万円、鑑定料 1.4万円のとき、10 が付く確率が 39% を超えれば鑑定に出す方が得(期待値 = 0.39×14 + 0.61×3 − 1.4 ≒ 5.9万円 > 2万円)。確率は、センタリングが基準内か、4隅に白欠けがないかで大きく変わります。アプリの損益計算に相場と確率を入れると、損益分岐の確率がその場で出ます。
出す前にやってはいけないこと
- 汚れを拭く(表面に微細な線キズが付く)
- 反った個体を無理に押す(表面の凹み・割れ)
- スリーブに入れたまま測る(外周の位置がずれて精度が落ちる)
よくある質問
- PSA鑑定は何を見ますか?
- センタリング、角(コーナー)、エッジ、表面の4点です。PSA10は4点すべてが上位である必要があります。
- PSA10のセンタリング基準は?
- 表面55/45以内、裏面75/25以内です。片側2.5mmのカードなら中央から0.25mmのズレが上限です。
- センタリングが境目のときは?
- 同じ条件で3回撮って中央値で判断します。54〜56の範囲なら、角や表面の状態と相場を見て出すかを決めます。
- 鑑定に出すかどうかの判断基準は?
- 10の確率×10の相場+9の確率×9の相場−鑑定料が、未鑑定の相場を上回るかで決めます。アプリの損益計算で損益分岐の確率が出ます。
- スリーブのまま確認できますか?
- センタリングはスリーブを外した方が正確です。角・表面の確認もスリーブ越しだと反射で見落とします。